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「在庫にみる売れ行き不振」という神話が崩れりゃCO2(二酸化炭素)で勝負?

 調査捕鯨船団が4月に南極海から下関港へ寄港しました。調査捕鯨参加者のみなさま、ほんとにお疲れ様でした。シーシェパードなどの聞く耳もたずのあほらしい団体の妨害にもめげず、これからも国際的な貢献として、調査捕鯨を続けていくことを願います。

 さて、調査捕鯨が下関港へ入港した時期に、水産総合研究センターが面白い記事を載せました。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/090424/scn0904240100000-n1.htm

その結果、日本から約1000キロ沖で行われる北太平洋の調査捕鯨では、鯨肉1キロをとるために、約2・5キロのCO2が排出されていると推計。1万キロ以上離れた南極海の調査捕鯨では、CO2の排出量は増えたが、それでも約3キロにとどまった。
まあ、牛肉を生産する場合はCO2に留まらず、メタンガスまで排出する上、森林の破壊と砂漠化をもたらすのですから、餌も土地もいらない捕鯨の方がはるかにエコであることは想像に硬くありません。以前にも沿岸捕鯨でもおなじことが取り上げられましたが、今回の件で南氷洋調査捕鯨も環境面からしてますます、将来の食糧としての有用性を強めていくことでしょう。そこで、ふと思ったのですが、このCO2排出量とはどのように計算されていたのかということです。実は、CO2排出量について、毎度おなじみ、圧倒的少数、というより支援者が国民全体からしてなきに等しい(反対している党すら存在しない)反捕鯨の金字塔、クジラカメネコ氏が調査捕鯨によるCO2排出量は4万トンという数字を出しました。で、これはどのように計算されているかというと、購入した燃料代から計算しているのですな。

http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807090629/1.php
 

共同船舶の燃料消費量については、先日マスコミに関連情報が流れた。チリ・サンチャゴにてIWC(国際捕鯨委員会)年次総会本会議が始まった6月24日、新聞各紙は鯨研による鯨肉価格値上げの発表を報じた。そのうち、朝日新聞の記事は「石油高騰で今年度は燃料費だけでも約4億円増えるという」と伝えた。朝日新聞の情報と合わせて計算してみると、調査捕鯨によって消費される燃料は、A重油のみの場合約1400万リットル、C重油のみの場合約1600万リットル、併用の場合はA重油約580万リットル及びC重油約970万リットルとなる。
 これにA重油とC重油の二酸化炭素排出係数をそれぞれかければ、最も少ないA重油のみのケースで3万9千トン、最も多いC重油のみのケースで4万9千トン、併用では4万5千トンという数字が出てくる。つまり、低いほうの数字でさえ、環境省の報告制度で対象となる二酸化炭素排出量3千tという基準を13倍も上回っているのだ。(kg・CO2/リットル)をかければ、およそ9万tという数字が出てくる。
どうも、カメクジラネコ氏は燃料が貯蔵できるものだと知らないようです。それに今年度といわれまましても数年分の燃料を買い入れることありますし、今年度纏め買いする燃料のことかもしれませんが、まあ、これは推測ということにとどめておきましょう。実は、燃料ですが、二酸化炭素が燃料の消費によって生じることからCO2の排出量は燃料等裁量ではなく、鉛白の場合はエンジンの主機がだす馬力によって計算されます。その機関が馬力を出すために必要とされるエネルギー熱量とその熱量によって二酸化炭素の排出量は異なってきます。

そこで、カメクジラネコ氏が参考にした資料と船舶の性能、公開日数を元にCO2排出量を計算していきましょう。まず、一番大型の日新丸の主機出力は5383kwです。そして同伴している小型船舶は勇新丸(資料がなかったのでここでは第二勇新丸)の主機出力が3900kw(リンク先の5,303PSをkwに換算)です。

第二勇新丸
http://www.wakanatsu.com/photo/yushinmaru2.html

日新丸
http://www.pref.ishikawa.jp/suisanka/kujira/youmoku.htm

さて、この主機から排出されるCO2ですが、カメクジラネコ氏が参考にしている資料を基にして、一番CO2排出量が高いC重油で計算してみることにしましょう。まず、C重油は1リットル47MJのエネルギーと2.982kgのCO2を排出します。

http://www.skr.mlit.go.jp/eizen/image/hozen/09ondanka/co2haishuturyou.pdf日新丸は5383kwですので、一時間この馬力を出す場合、MJに換算すると、1kwh=3.6MJですので5383kwh×3.6で1時間に19378.8MJのエネルギーを出すことになります。
http://www.axis.or.jp/~ymg-ac/TANI.PDF

これくらいのエネルギーを出す場合、1リットル41.7MJですから一時間464.7LのC重油を消費することになり、1385kgのCO2を毎時間排出していることになります。そしてこれを24時間として×24とした場合、1385×24で一日33259kgのCO2を排出している計算になります。2005年度の航海日数が158日ですので日新丸はこのとき、5254928kg(5255トン)のCO2を排出した計算になります。同じように第二勇新丸のCO2排出量を計算した場合、3900×3.6/41.7×24×158で1276730kg(1277トン)のCO2 を排出したことになります。さらに第二勇新丸と性能がほとんど変わらないと思われる船舶も他に4隻参加していますので1277×4で5107トンのCO2を排出したことになります。よってこの結果からもっとも長い南氷洋での調査捕鯨で10362トンのCO2が排出された計算となります。そして鯨肉の水揚げ量ですが、2006年度は3400トンでしたのでこれに3倍かけたらて(3400×3)で10200となり、この結果、水産総合研究センターが上げた鯨肉1kgに対して排出される二酸化炭素の排出量は3kgという数字が証明されました。ようするに、どんなにがんばっても予定通り、調査捕鯨を行えば1kgの鯨肉生産に対してCO2排出量は3kgだということなのですな。これにCO2排出量がより少ないA重油が使われていればさらにCO2排出量も少なくなるでしょうし、調査捕鯨の間、クジラにあわせて速力も落としたりしなければいけないでしょうから機関の馬力を最大限出すこともないでしょうから本当はもっと効率がいいのかもしれませんね。

結論、どんなにがんばってもCO2排出4万トンなんてありえない。クジラカメネコ氏、燃料購入量よりも船舶の性能を見てから環境についていうべきである。

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